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脈波を用いた循環指標解析

日本では食生活や生活習慣が原因で起こる生活習慣病の罹患率が増加しています. 生活習慣病は初期症状が自覚しにくく,予防や早期発見のためには医療機関における定期健診などが重要ですが,生活習慣病に対する意識の低さや受診に伴う時間的な制約などから,健診の受診率は低いのが現状です. したがって,健康状態の把握や診断は,一般家庭にまで幅を広げる必要があります.

図1.png
図1:光電容積脈波(PPG)センサ
(指先の血流量変化を測定)

そこで,家庭での健康状態の把握に焦点を当て,健康状態と密接に関連している自律神経機能に着目し,その評価に適した方法を模索しています.

自律神経機能の評価は,心電図(ECG)から得られるR波を用いる解析が一般的ですが,機器が高価なため一般家庭には置けません. 家庭向けの医療機器としては,血中のヘモグロビンが光を吸収する性質を利用して血流量変化を測定する光電容積脈波(PPG)があります. PPG波形は心拍に対応した波形が得られるため,従来は心拍数情報を得ることのみに留まっていましたが,波形の基線(baseline : BL),振幅(pulsatile amplitude : PA)といった特徴量を用いて解析することで,自律神経機能の評価を行えると考えられています.

図2.png図3.png
図2:PPG波形における基線(BL)と振幅(PA)図3:心電図(ECG)とPPG波形(緑色の○はR波を指す)
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Last-modified: 2016-09-03 (土) 01:16:07 (468d)